科名:イネ科
英名:meadow foxtail
長さ:50~100cm
原産地:ヨーロッパ~西アジア
出穂・開花が非常に早く、出穂した状態で草地一面が黒く見えることから黒穂とも呼ばれます。見た目はチモシーに似ていますが、家畜の嗜好性が低く、埋土種子と地下茎から再生するため防除が大変困難です。
【穂】
穂の出始めは銀色に輝いていますが、やがて黒くなります。チモシーに似た穂が出ますが、出穂が5 月初~中旬と著しく早いです。
【茎】
茎・葉鞘(ようしょう)は円筒状になっています。
【葉耳(ようじ)・葉舌(ようぜつ)】
葉耳はありません。葉舌はあります。
【分布形態】
地下茎はありますが、短いです。
【葉の形態】
葉の裏にやや光沢があり、葉身が細めです。葉脈は鮮明です。
【全景】
一様に生育し、同程度の高さで成長します。
【主な増殖形態】
「種子からの発生」して増殖します。開花後22日ごろ以降、種子が発芽能力を獲得(6/15以降)します。埋土種子の寿命は、2~3年程度です。
【防除方法】
グリホサート系除草剤で既存個体を枯らすとともに、埋土種子対策が必要です。(5月中に出穂し、6月には発芽能力を持つ種子を結実させるため、埋土種子が多い可能性が高いです。)