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リードカナリーグラス

科名:イネ科
英名:orchardgrass
長さ:40~120㎝
原産地:ユーラシア温帯

リードカナリーグラスは、根が深く地下茎による栄養系繁殖力は旺盛で草地に裸地ができず雑草の侵入が起きにくい耐寒性、耐雪性はチモシー並みに強いです。他の寒地型イネ科牧草と比べ、春の萌芽がやや遅く、晩秋の生長にも劣りますが、排水不良地でも永続性の高い草地を作ります。採草利用されることが多く、春一番草を出穂始期までに収穫することを心がければ、収穫適期幅は広いので、良質な乾草を生産することが可能です。

【穂】
穂は、出穂初めは薄緑色をしているが、登熟が進むと次第に茶褐色になります。一般的にチモシーよりも出穂開始が早いです。

各時期ごとの穂を見る

【茎】
茎・葉鞘(ようしょう)は円筒状になっています。葉鞘はたまに紫色を帯びます。

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【葉耳(ようじ)・葉舌(ようぜつ)】
葉耳は見られません。チモシーよりも大きい葉舌があります。

各時期ごとの葉耳・葉舌を見る

【分布形態】
他の牧草よりも、草丈が高く、パッチ上に分布します。

各時期ごとの分布形態を見る

【葉の形態】
葉が直立し、チモシーなどの牧草類よりも葉巾が広く、粗剛感があります。

各時期ごとの葉の形態を見る

【全景】
葉が直立し、他の牧草よりも草丈が高く、パッチ上に分布します。

各時期ごとの葉の形態を見る

【主な増殖形態】
「地下茎からの再生」、「種子からの発生」で増殖します。

【防除方法】
地下茎からの再生と埋土種子からの実生発生もあるため、グリホサート系除草剤を既存個体と播種床の体系処理(2回散布)が必要です。

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