科名:イネ科
英名:Sweet vernal grass
長さ:20~60cm
原産地:ヨーロッパ
イネ科の多年生植物で、北海道には明治から牧草として導入され野生化した草種です。葉を傷つけると“桜餅”、乾くと“バニラ”“シナモン”に似た甘い香りがします。出穂・開花が著しく早く、種子と地下茎で増殖します。
【穂】
10cmに満たない草丈から出穂が始まり、5月上旬前後に出穂します。ただし、2 番草以降は、あまり出穂しません。
【茎】
茎は円筒状になっています。葉基部にうぶ毛が有ります。
【葉耳(ようじ)・葉舌(ようぜつ)】
葉耳はありません。長い葉舌があり、やや尖っています。葉身の付け根から葉耳にかけて毛があり、他の草種と判別することができます。
【分布形態】
草丈が20~60cm程度で、他の草種より小さいです。
【葉の形態】
葉は、平滑で短いです。
【全景】
開花すると遠目から見ても草地が茶色く見えます。
【主な増殖形態】
「種子からの発生」して増殖します。開花後4週頃以降、種子が発芽能力を獲得(6/4以降)します。埋土種子の寿命は、5年程度です。
【防除方法】
メドウフォックステイル同様、グリホサート系除草剤で既存個体を枯らすとともに、埋土種子対策が必要です。